開発・技術戦略リーダー養成コース デンソー 塩見氏

株式会社デンソー
基盤ハードウェア開発部 実装技術開発室 開発2課長 塩見 巧

「ケーススタディ主体なので参加を決めました」

──塩見さんのされているお仕事を教えてください。

製品開発に必要な基本技術のことを「要素技術」といいますが、その要素技術の開発をマネジメントするのが私の仕事になります。

──2017年に「開発・技術戦略リーダー養成コース」にご参加いただきました。きっかけは?

当時の上司から推薦されて、参加しました。当時の私は「技術企画」も担当していたので、「技術戦略」というキーワードが上司のアンテナに引っかかったのだと思います。「業務にプラスになる」と考えたのでしょう。

当時は自動車業界がものすごく変化している時で、私達の製品開発にも影響が押し寄せていました。業界の変化を捉えて製品を開発していかなければいけない風潮が強くなっていたわけですが、一方で、電子製品の技術開発に手詰まり感が見えてきていたときでもありました。

市場の変化・顧客の動向を分析し、より角度の高い技術開発を目指す戦略が必要になっていましたので、このコースを受講することで戦略的に開発を進めるようになってほしいと考えたのではないかと思います。

──推薦を受けた時の感想は?

受講するにあたって、ホームページでコースの内容を確認しました。正直言うと、こういった研修は座学の授業だけの場合が多いので「授業だけだと、つらいな」と思っていました。

しかし、「ケーススタディが半分を占めている」ということでしたので「面白そうだな」と思い、参加を決めました。

──研修の内容で、印象に残っていることは?

様々な分析の手法を学んだことです。

今思うと、研修前は市場や技術部のニーズをうまくつかむことができていなかったのではないかと思います。自分たちのシーズ(企業が持っている新しい技術・材料・サービス)を、一旦、横において、市場のニーズを分析し、それを実現する技術をタイムリーに開発できるかを考えるべきではなかったのだろうか。そのことを常に意識するようになりました。

今でも全てが順風満帆というわけではありませんが、研修で学んだことを少しは実践できるようになってきています。

講義ではフレームワークを学びましたが、資料を作成する時に役立っています。企画書をゼロから作るのは大変な作業です。時間がかかりますし、どういう見せ方をするのがいいのか悩んでしまいます。

研修の中で、いろんなフレームワークを学びましたので、プレゼン資料の質を向上させ、時間を短縮できるようになりました。社内で発表する資料には学んだフレームワークのエッセンスを入れるようにしています。資料だけではなく、ロジカルに発表できるようにもなったと思います。

「チャレンジできる環境を作るのがリーダーの役割だと感じました」

──この研修で学んだことで一番大事だと思うことは?

「誰がターゲットなのか」ということですね。ターゲットを明確にし、自社の強み弱みも含めて分析する。こういったことをチームのみんなで議論したことを今でも覚えています。ターゲットの設定が非常に大事で、ここが定まらないとフワッとした企画になってしまうことがよくわかりました。

「要素技術」を開発していますので、どうしても「全社で使える技術」を常に狙ってしまいます。「そこにこだわりすぎるとダメ」ということがよくわかりました。

──この研修のように、まったくの新事業を考えることは業務上でありますか?

全くのゼロからというのはないですね。新規事業をおこなう別の部署があるということもあり、我々の部署がおこなうことはほぼありません。とはいえ、新規事業とはいわないまでも、新しいことに取り組む姿勢は大切だと思います。リーダーはチームメンバーが新たなことにチャレンジしやすいようにしてあげるべきです。たとえ失敗しても、トライすることが大事で、上司がいかにそれを支えられるか。チャレンジできる環境を作ってあげるのが、リーダーの役割だと思います。

──この研修に参加を検討されている方へ、メッセージをお願いします。

フレームワークを学べる研修は他にもあると思いますが、ケーススタディをここまで深く取り組む研修はないと思います。

実際に取り組むと、戦略立案の難しさがよくわかります。同時に、同じ目標のためにメンバーと一緒に考え、課題を乗り越えていく楽しさも感じることができます。チームビルディングを実践的に学ぶ研修だと思います。

学びだけでなく、他の会社から参加されている方々とお話ができたのは非常に楽しかったですね。みんなが忙しい中で集まって議論することになりますので、その研修の時間を大切にし、濃密な議論ができるとよいかと思います。

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