一瞬で景色は変わる | ㈱コンサルティング・フェア・ブレイン代表取締役社長 関根利和氏インタビュー その3

自己限定する人は生き残れない

 

森宮
スキルチェンジとは何かというと、社会的な問題やテーマがどんどん新しくなっていく中、それに適応できない人という話を聞きました。そういう人が最も扱いに困りますね

関根
仏教的にいうと、自己限定というやつです。自分を限定してしまっているわけです。
「私はこんなものです」と口に出すか出さないかは関係なく、制約条件を嘆く人、弁解する人に共通する点です。

だから、私はそういう人に対しては厳しく接します。自分の中にもそういう部分はありますが、自分で自分に「こういっている自分がいる」と思いながら、反省しています。

森宮
自己限定する人は生き残れないわけですか。

関根
生き残れませんね。これは考え方の問題だから、私は1日2日で変えられると思っています。「勉強してできるようにスキルアップしましょう」とセミナーでいう人もいますが、それは違うのではないでしょうか。

やってみなくてはいけませんから、何回も練習することが必要なのです。でも、瞬時に変わることもあります。
「あ、違うんだ」と痛感した日から見えるものが変わることもあるのです。

森宮
景色が変わるような感じですか。

関根
そう、景色が変わります。
そんな経験はいっぱいあるでしょう。景色が変わるのは一瞬です。

だから、私はセミナーでやることは瞬間に景色を変えることだと考えています。

でも、そんなことを打ち上げても誰もセミナーに来ないから、スキルアップや勉強などという言葉を使っています。自分が講師を務める研修に参加した人の景色を変えることは個人的なテーマです。研修の中で1番伝えたいのは、今までの自分と変わった点を見てもらうことです。セミナー講師の課題はそこに尽きると思います。

森宮
スキルや専門的な知識を学ぶのは本でもできますよね。

関根
あと、日々の練習をしないとできないことも研修で学ぶ意味があり、大事ですが、やはり限られた時間の中で最大限の効果を期待できるのは、自分の考え方をいっしょに見つめ直すことです。

自分の考え方を見つめ直すことは、新しいことをやり遂げないといけない時代に求められています。自分を見つめ直した結果、顔が変わる瞬間が見える人もいます。講師としてそれはうれしいことです。

森宮
すごいですね、カチッと切り替わるわけですか。

関根
セミナーは知識やスキルを学ぶ場所であると同時に、物の見方や気持ちを変える場所でもあります。その時に私ができることは背中を押してあげることです。

結論からいいますと、勇気をいっしょに持つか、勇気を与えてあげないといけません。

それが研修で最も大事な部分でしょう。スキルを教えたところで1回や2回で覚えられるわけがありません。スキルを学びたいなら、スキルの上手な人に教わるべきです。

だから、セミナーで大切なのは自分を見つめ直すための勇気づけになるのです。

森宮
このセミナーは特定のスキルや知識を教える場所ではないので、強調されたことが実際に行われているのだと感じました。

関根
自分で動くときにちょっとしたスキルがないと動けませんから、動くきっかけになるスキルは教えています。

自分が持っているものにちょっと付け加えると変わることができるものですから、そのためのスキルはたくさん教えているつもりです。だから、スキルの勉強の場所という部分が確かにあるわけです。

しかし、セミナーの底流に流れていることや伝えたい内容は、見方を変えることです。
2本立てでやっている感じでしょうか。

せっかくセミナーに足を運んできたのだから、変わってもらいたいと考えています。
教材もそれに沿ったものを使用しています。

そして、気持ちや考え方の壁を乗り越えないと解決できないテーマをどうしますかと参加者に問いかけています。そうすると、自分のことではいえなくても、人のことなら案外いえるものです。

だから、いろいろな仕掛けを作り、人のことだといえるのに自分のことに何もいえないとき、心の中でどんなことを考えているのか想像してもらいます。

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